2020年12月4週振り返り(激動の2年を振り返って)

私は2018年10月から米国市場動向をツイートし始め、2019年2月からオンラインサロンを始めました。それ以降相場見通しを、強気、ニュートラル、弱気、の3つの尺度で示してきました。今回はこの2年の集大成としてその変遷を解説したいと思います。

2019年2月1日、オンラインサロン開始時では相場見通しは弱気でした。理由はシンプルで、FRBがFF金利を2.5%まで引き上げたのち利上げを停止したからです。私の原則は『金利のピークは株価のピーク』です。

つまり、FF金利を引き上げられないくらい景気にブレーキを掛けたという事は、景気後退が待っているという理論のもとに弱気と判断しました。その後株価はフラフラしていましたが、長期金利は2018年10月の3.2%をピークに2019年8月には1.3%まで低下しています。

2019年8月30日、私は考えを改め、相場見通しをニュートラルに変更しました。ベースは『予防的利下げ』でした。通常FRBは景気の後退が確認できた後、金利を引き下げ始めます。しかし2019年7月からパウエル議長は、予防は治療に勝る、ミッドサイクルアジャストメントという名言を放ち、利下げを開始。

私はその効果を注意深く見守っていました。その当時のメイントピックは米中貿易戦争とブレグジットでした。そのブレグジットに関して、『合意なき離脱』の可能性が薄れた2019年9月5日に私は相場見通しを強気に変更しました。

その後2020年2月半ばまでその強気相場は継続しましたが、2020年2月18日に相場見通しをニュートラルに変更しました。理由はアップルが売上未達ガイダンスを発表したことでした。その当時まだコロナウィルスは中国だけの問題でした。しかしアップルの売上未達ガイダンスは二つの意味をなしていました。

一つ目はサプライチェーンの麻痺。つまり世界の工場の中国が動かなくなってしまう事。二つ目は中国の需要の低迷です。この二つの理由から、私は相場見通しをニュートラルに変更したのです。そして2020年2月24日相場見通しを弱気に変更しました。

インジケーターは二つありました。一つはアップル、マイクロソフトのバリエーションでした。その当時バブルを彷彿させていた、この二つのPERが急に低下したのです。これは何かが起こっていると感じました。そして長期金利が2019年のボトム1.3%を突き抜けて下回った事。これは決定的でした。

私はこれから景気後退が起こると判断したのです。そして1ヵ月にわたる株価の急落が起こりました。その当時、FRBは後追いでした。市場が要求する利下げに対応すべく緊急利下げを繰り返しました。しかしFRBが市場を追い抜いた事件が起きました。それが無限QEです。何でもやる、その覚悟を見たとき私は株価の回復の可能性を考えたのです。

その当時問題は2つありました。1つ目は圧倒的なドル不足、2つ目はマージンコールによる換金売りです。1つ目はドル不足により、為替にドル買いが起こりドル高になった事です。その当時私は、ポンドルと豪ドル米ドルのチャートのボトムを探っていました。

そしてマージンコールによる換金売りとは、レバレッジの解消とも言えました。ヘッジファンド等が保有株式の含み損により全ての資産を売る必要に迫られ、本来買われるべき債券や金さえも売られてしまったという事です。ここで私が注目したのは金の動きでした。

そして、ポンドル、豪ドル米ドル、金、の3つの資産がボトムを示した2020年3月24日に10年に1度の買い場とし、私は相場見通しを強気に変更したのです。つまりその時のインジゲーターは株価ではありませんでした。そして、その後株価は回復を辿り、現在に至っています。

その間セクターローションはしています。2020年5月13日にナスダックに強気になったり、2020年8月2日に新興国に強気になったり、2020年11月5日に日本株に強気になりました。しかし強気自体は今後7年ほどは変更しないと考えています。

これから長い金融相場が始まります。金融相場が終わった後は業績相場です。その業績相場のピークはやはりFF金利がピークになった後です。つまり相場はサイクルなのです。今そのサイクルのどの位置にいるかを把握することが相場見通し立てる事と同意です。

そしてそれを把握する為には、日々ニュースを追い、インジゲーターを探す作業が必要です。つまり日々の努力という事です。今回はこの激動の2年を振り返り、私の相場見通しの変遷を示しました。私はこれからも相場を見続け、努力を重ねます。そこにマーケットがある限り。

2020年12月3週振り返り(ファクトを集める)

おはようございます!週間ではダウ平均が0.44%高、S&P500が1.25%高、ナスダック総合が3.05%高とそろって反発しました。

今週のメインイベントFOMCはノーサプライズ、債券購入の期間の延長を明確化したのみで、追加緩和はありませんでした。その後米国株式市場は、追加財政政策の早期成立期待から主要3指数は史上最高値を更新、堅調に推移しました。基本的に抜けたら買い、トレンドは上方向を目指しています。

しかし米国の足元の経済指標は芳しくありません。11月小売売上高は-1.1%と予想-0.3%前回0.3%を大幅に下回りました。また12月総合PMIも55.7と前回58.6を下回りました。新規失業保険申請件数も88.5万件と予想80.0万件前回86.2万件を上回っています。

しかもトレンドは悪化を辿っていてまだボトムが見えていない状況です。つまり足元の経済の悪化と、ワクチン普及と追加財政政策への期待の、綱引きが起こっているという事が言えます。そして今はその綱引きは期待が強いという状況と言えるでしょう。

ただし、それは米国だけを見た景色とも言えます。ドイツ製造業PMIは58.6と予想56.4前回57.8を大幅に上回りました。欧州の非製造業PMIも総じてコンセンサスを上回っています。また中国小売売上高は5.0%鉱工業生産は7.0%とコンセンサス通りも非常に良い数値を出しています。日銀短観もコンセンサスを上回りました。

つまり、米国以外の指標は改善の傾向を示しているのです。特に良いのが中国、そして中国に輸出する国です。例えば鉄鉱石を中国に輸出するブラジルの株価はここ1ヵ月で10%上昇しています。また欧州株や日本株もS&P500をアウトパフォームしています。それは中国がモノを買っているからです。

この傾向は以前から言及している通りの事で、暫く続くと考えています。モタモタしている米国より、政策に進展のある欧州や日本、更にコロナから回復している中国とその恩恵を受ける周辺国のほうが優位という事が言えます。

8月に新興国がアウトパフォームするだろうと言いました。それは指標を見れば誰でも言えたことだと思います。日本が良いと言ったのも11月でした。明らかにファンダメンタルが変わったからです。それを素直にポートフォリオに反映する。それがポートフォリオマネジメントです。

予測しないことです。コロナが何時収束するかを予測しても株価に関しては、何も意味がありませんでした。しかし足元の指標やインジケーターを注意深く観測する事により少し先の未来が見えるのです。今回言いたい事はそう言う事、ファクトを集める事により少し先の未来が見えるという事です。

今週もお疲れ様でした。今週は絵を描いたり、スナックで歌を歌ったり芸術週間でした。とても充実しました。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年12月2週振り返り(FOMCとブレグジット)

おはようございます!週間ではダウ平均が0.57%安、S&P500が0.96%安とともに3週ぶりに反落し、ナスダック総合は0.69%安と4週ぶりの反落となりました。

12月16日FOMCがあります。そこでは政策金利の発表とFRBの今後のスタンスが示されます。私は次回FOMCは何もないと考えています。その理由は株価と金利が安定的だからです。具体的にダウが30000ドルを上回り、米国10年国債利回りが1%以下の水準だという事です。これはFRBにとって心地よい水準だと考えています。

つまり、追加緩和の必然性がないという事です。ここで考えられるFRBの次の手段を示します。まずYCC(イールドカーブコントロール)ですが、副作用も多く現状の金利水準では行われないでしょう。次にフォワードガイダンスの強化、すでに2023年末までFFレートを現行の最低水準に収めると言っています。

つまり、これ以上年限を長くしても意味はないでしょう。債券購入量の増大、これも長期金利が1%を超えていない水準で、必然性がありません。デュレーションの長期化、これも特にイールドカーブが立っていない今の状況では現実的ではありません。つまり、FRBは何もすることがないのです。強いて言えば、財政政策の要求です。

ウェイトレスさんが泣いています。彼女は時給で働いています。しかし店が閉まってしまい、給料が無くなりました。このウェイトレスさんを救うには、金融政策では無理なのです。財政政策でお金を直接彼女に渡さなければなりません。お店もそうです。潰れる前に輸血しないと、潰れてからでは遅いのです。繰り返します、今必要なのは財政政策なのです。

ブレグジット、問題はシンプルです。関税の問題です。FTA交渉が妥結されなければ、合意なき離脱になります。その場合英欧間で関税がWTOルールとなります。それは社会・経済両面で混乱をもたらすことになります。社会的には税関の混乱により流通が滞る可能性があります。もう少し言うと食料品が欠如する可能性です。

次に経済面では、輸出業社が関税により輸出競争力が無くなり衰退するという事です。それは株価、為替、に影響するでしょう。もしかしたらポンドの急落が起こり、BOEが通貨の防衛の為、利上げさえしなければいけない状況になるかもしれません。それが起こるか私には分かりません。しかし事態をだれも予測出来ていないことは確かです。

英欧間では3つの点で隔たりがあります。①漁業権②公正な競争③制裁のルール、です。①は複雑に絡み合っています。まず英国経済に占める漁業の割合は1%以下です。つまりどうなろうと経済的にはあまり影響はありません。現在移行期間の元、英国海域でフランスやオランダは漁業を行っています。その規制の強化はフランス、オランダの漁師にとっては致命的になります。

一方ボリスジョンソン首相の支持団体が漁師ということにより、漁業権はEU離脱の象徴にもなっています。つまりどちらも譲れないのです。②の公正な競争は、EUにフリーアクセスを望むなら、英国に対し企業に補助金等を出す事に規制を掛けるという事です。例えば英国は自動車工場誘致に補助金を使っています。

しかし、そのことにより、ドイツのメーカーが価格競争面で不利になる可能性があります。その為のルールですが、EUにとっては至極当然の理論かもしれません。しかし英国にとってはEUの干渉が問題になってくるという事です。③の制裁ルールは、英国にそのような問題が起こった場合EUが制裁を行う際のルールですが、これも英国が自国の権利を主張しています。

①②③と説明しましたが、つまるところ、FTA交渉は平行線なのです。それが少なくともこのままだと、1月1日には合意なき離脱となる訳で、予断は許されない状況です。この週末にも決着が出る可能性もあり、引き続き注目していきたいと思います。

今週もお疲れ様でした。今週はサロンのオフ会がありました。オフ会ならではの話も出てとても楽しかったです。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年12月1週振り返り(3つのポイント)

おはようございます!週間ではダウ平均が1.03%高、S&P500が1.67%高とともに2週続伸し、ナスダック総合は2.12%高と3週続伸しました。

今週のポイント一つ目は米国指標の悪化です。11月ISM製造業景況指数は57.5と予想57.9前回59.3を下回りました。11月ISM非製造業景況指数は55.9と予想56.0前回56.6を下回りました。そして雇用統計、非農業部門雇用者数は24.5万人と予想46.9万人前回61.0万人を下回りました。

総じて言えることは経済のモメンタムは下です。それはコロナウィルス再拡大の影響によるものと考えられます。しかし米国株価は底堅いです。それはワクチンに対する期待と、追加財政政策に対する期待によるものと考えられます。今後も実体経済の悪さと将来への期待で株価はフラフラしていくでしょう。

2つ目のポイントは長期金利の上昇です。経済指標の悪化による、マーケットの追加財政政策の要求が長期金利を押し上げています。米国10年国債利回りは0.98%台まで上昇し、3月20日以来の高水準を記録しました。これは相対的にハイテク株に不利になります。つまりナスダックは暫くはアンダーパフォームするでしょう。

3つ目のポイントはドル安です。ワクチン普及期待からくる景気回復を見越してドルが売られています。豪ドル米ドル、ユーロドル、ポンドルなどは2年ぶりの高値水準まで買われました。また新興国通貨も買われています。この傾向はしばらく続くでしょう。

また新興国通貨に対するドル安は、新興国通貨にお金が流れていることを意味します。中国をはじめとする、ブラジル、ロシア、などの新興国にリスクマネーが集まってきています。それはしばらく続くでしょう。つまり米国株に対して新興国株がアウトパフォームするという事です。

今週の3つのポイントのうち一番注目すべきは、長期金利の上昇です。12月のFRBの追加緩和が期待できない中、金利は上昇しやすい状態にあります。その中で追加経済対策が可決された場合、財政赤字拡大への懸念から長期金利が1%を超える場面が出てくるかもしれません。その場合米国株式にプレッシャーがかかると考えています。

今週もお疲れ様でした。今週はアマゾンで久しぶりに冬用アウターを購入しました。しかし外に出る機会がなくまだコンビニにしか着ていっていません。早く着て歩きたいです。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年11月4週振り返り(揺れる欧州)

おはようございます!週間では、ダウが2.21%高、S&P500が2.27%高とともに反発し、ナスダック総合は2.96%高と続伸しました。月初来では、ダウ平均が12.86%高と1987年以来の上昇ペースとなり、S&P500とナスダック総合もそれぞれ11.27%高、11.86%高でした。

マクロ指標です。今週発表された、欧州、フランス、ドイツ、のPMIは基本的に前月比で悪化しています。その中で際立って良い数値はやはりドイツ製造業PMIで57.9と前回58.2を下回るも予想56.0を上回りました。一方米国PMIは良化しました。米国総合PMIは57.9と前回56.3を上回っています。

ここから言える事は欧州は再ロックダウンの影響により景気が悪化しているという事です。ただしドイツ製造業PMIだけが良い数値を示しています。それは中国の景気が非常に良いという事を指します。ドイツは中国に、自動車、化学、工作機械を輸出している国です。また米国の景気は欧州よりはマシという事が言えるでしょう。

景況感としては、欧州GDPは10-12月期で再びマイナス成長に陥る可能性が高そうです。一方米国は来年1-3期でマイナス成長になる可能性があるとJPMが予想しています。ここで言える事は欧州の方が先に悪化し始めているという事です。

しかしワクチン期待で為替がユーロ高に動いています。ユーロ高は輸入物価が下がりデフレ圧力になります。また輸出マージンも下がり、ユーロ経済にはマイナス要因です。マクロ指標やマクロ環境から考えると特にEUは早急な追加金融緩和と財政政策が必要だということが分かります。

金融政策、ECBは10月ECB理事会の議事要旨で、12月ECBでの追加緩和の確約をしました。ECBは危機感を持って対応していると思います。一方財政政策は足止めを食らっています。EU首脳が7月に合意した復興基金案について分配ルールを巡る議論が難航しています。

権力の乱用を法で縛る『法の支配』の順守を配分条件にする動きにハンガリーやポーランドが反発しているのです。EUにとって『法の支配』は人権や民主主義などと同様に基本的な価値観の一つです。

EUの欧州委員会が9月30日公表した初めての報告書は、ポーランドとハンガリーで法の支配が後退していると指摘しています。具体的にはハンガリーでは汚職の取り締まりが十分でなく、ポーランドではメディアの自由や独立した司法制度が守られていないという事です。

つまりポーランドとハンガリーは自国に十分な配分があるかどうかを警戒しているわけです。そもそもEU復興基金はコロナ禍のダメージが大きい南欧、つまりスペインやイタリアなどを支援する為の仕組みです。支援はスピードが重要です。それが政治で立ち遅れているのです。

ワクチン期待で欧州株も足元好調ですが、実体経済との乖離が大きく広がっていることは確かでしょう。ワクチンが普及するまで、どこまで経済を支えられるかがポイントになってきます。揺れる欧州、注目しています。

今週もお疲れ様でした。今週は比較的のんびりしていました。お酒を家で飲んだり。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年11月3週振り返り(シーソーゲーム)

おはようございます!週間ではダウが0.73%安、S&P500が0.77%安、ナスダック総合が0.22%高、と小動き。日経平均は0.56%高と若干上昇しています。

今週はフラフラとした相場が続きました。ワクチン期待と、足元のコロナウィルス再拡大、また経済指標の悪化、によるシーソーゲームが続いています。具体的に、ファイザー・ビオンテックの共同ワクチンやモデルナのワクチンは有効性が後期治験で90%以上を示し、FDA承認まであと一歩という所まで進みました。

一方コロナ再拡大は、米国ではカリフォルニア州で夜間外出禁止、NY州では学校閉鎖、欧州では各国で再ロックダウン、日本でも東京の1日の感染者数が500人を超えています。経済指標も10月の指標は特に悪化が目立っています。10月米国小売売上高は0.3%と予想0.5%前回1.6%を下回りました。

また10月欧州消費者物価指数は-0.3%と予想-0.3%前回-0.3%と3か月連続のマイナス圏。10月日本CPIも-0.4%と予想-0.4%前回0.0%と16年3月以来のマイナス圏。インフレ指標は、消費者の購買意欲を表し、それがかなり悪い状況だということを示しています。つまり日米欧共に足元はマズい状況だという事です。

財政政策も足踏みしています。欧州ではEU復興基金を巡り、加盟国の間で意見の対立が続いています。米国でも追加経済対策は新大統領が稼働する来年1月までは期待できず。また日本も具体的には進んでいません。そして金融政策ですが、欧州だけは12月に追加緩和が行われる可能性が高いです。

しかし、日本は現状維持。また米国はFRBの緊急融資プログラムが12月末までになるとムニューシン財務長官が発表しています。つまり、財政政策、金融政策、共に大きな期待が出来ない状況になっています。そしてコロナウィルスは拡大を続けて、経済指標を悪化させているのです。

足元だけ見れば非常に悪い状況ですが、マーケットを支えているのはワクチン期待です。ただワクチンが承認され普及するのは早くて来年の4-6期でしょう。それまで経済が持ちこたえられるかが焦点になってくると思います。具体的に影響が深刻な飲食店や旅行業などは一旦潰れてしまうと復帰できなくなります。

その為に政府の緊急融資などが必要となってきますが、FRBの緊急融資プログラムが12月末までになるなど、それも期待できるような状況ではありません。またロックダウンなどにより消費自体も落ち込んでいきます。危機感を持って各国政府には対応して欲しいです。

さて現状を把握したうえで、これからのマーケットですが、フラフラとした状況が続くと考えています。その中で一番注目すべき指標は米国10年国債利回りです。現状水準は0.826%と落ち着いては居ます。しかしワクチンの承認などにより上昇すればハイテクグロース株にプレッシャーとなります。

その中でどういうポートフォリオを組むかと言うと、やはりMSCIコクサイ(全世界株式)を中心に日本株(日経)とMSCIエマ(新興国)をオーバーウェイトと言う方針は変わらないと思います。先週の振り返りで具体的なウェイト等詳細を述べていますので今一度ご参考ください。

今週もお疲れ様でした。私も多少外出していますが、流石にコロナ再拡大が怖くなってきました。お互い気を付けたいですね。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年11月2週振り返り(推奨ポートフォリオの詳細)

おはようございます!週間ではダウ平均が4.08%高、S&P500が2.16%高とともに2週続伸。一方、ナスダック総合は0.55%安と反落しました。また日経平均は4.36%上昇しています。

今週は何と言っても、週初に流れた、ファイザーとビオンテックが共同開発する新型コロナウィルスワクチンの有効性が90%を示したというニュースが大きな材料でした。その材料に反応したのが何といっても長期金利、つまり米国10年国債利回りです。アフターコロナを見据えて経済活動再開のシナリオを織り込みました。

それを受け私も11月9日に相場見通しを変更しました。推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ30%、日経20%、MSCIエマ10%、金10%、日本債券30%です。この意味について少し詳しく説明したいと思います。まず株式の割合は60%、つまり許容できる範囲で最大限アロケーションしています。

強気の場合は株式のエクスポージャーを60%程度、逆に弱気の場合は株式のエクスポージャーを30%、とアクティブに変化させる事によりリターンを得る事を目的としていますが、今は金融相場は始まったばかり、ここ数年は強気維持が基本だと考えています。

株式の内訳ですがまずはMSCIコクサイです。これは日本以外の先進国に分散投資するベンチマークですが、特に今は非常に良いパフォーマンスが期待できるものと考えています。理由はワクチンの開発可能性の高まりにより、今バリュー株のパフォーマンスが良いからです。

MSCIコクサイは欧州株も組み入れています。つまり、コロナウィルスで大きく売られていた、バリエーションが低い欧州株が入っているわけです。この欧州株が大きくリバウンドする可能性が高いと考えています。これがS&P500をアウトパフォームすると思われる理由です。またS&P500より分散効果も高く、MSCIコクサイをポートフォリオの中心にするのがベストでしょう。

次に日経ですが通常より多めにアロケーションしています。アウトパフォームする可能性が高いと考えているからです。理由はコロナウィルスの拡大が欧米より抑えられている事、2Q決算が自動車セクターを中心に回復している事、バイデン大統領誕生によりグローバリズム回帰に動く事、回復が顕著な中国への輸出依存度が高い、からです。

米国S&P500より日経のほうが輸出依存度が高く、グローバリズム回帰の動きにより敏感に反応すると考えています。だから日経を多めに組み入れています。またMSCIエマ、つまり新興国株についても同様の理由でオーバーウェイトにしています。MSCIエマは中国株のウェイトが高いですが、バイデン大統領誕生により米中関係が融和の方向に向かうという訳です。

ナスダックは組み入れません。ワクチンの開発期待による長期金利の上昇はナスダックに対して致命的です。また巣篭り需要期待によって上昇していたハイグロース株は当分アンダーパフォームするでしょう。今週ダウがナスダックをアウトパフォームしていますが、その傾向は続くわけです。

つまりこれからはバリュー株、セクターでは銀行株、資本財、航空株、自動車、商社、電子部品などが注目されるでしょう。具体的な銘柄は、米国株なら、JPM、キャタピラー、ボーイング、日本株なら、トヨタ、村田製作所、三菱商事、です。このような銘柄群がこれからのマーケットの中心になると考えています。

他資産、金ですが、長期金利上昇により下落していますが、多少持つ価値はあると思います。例えばワクチンの開発が上手くいかなかった場合のヘッジとして、またオルタナティブ資産の本来の役割であるポートフォリオのパフォーマンスを平準化させる役割として、金融緩和が終わるまでは活躍するでしょう。

日本債券ですが、これはNomura-BPIというベンチマークに連動する投資信託を指します。確かに債券保有のメリットは低金利により意味は薄れています。しかし、ブラックスワンが起こったときは自国通貨建て債券だけが上昇します。つまりポートフォリオのヘッジになるわけです。

これらの資産を、相場見通しを立てバイアスを掛けつつ、バランスよく保有するのが長期投資です。それが出来るようになるには、日々マーケットを見つめ、マーケットが何を意味しているかを考える必要があります。私も日々マーケットから学んでいます。

今週もお疲れ様でした。今週はUNIQLOにジルサンダーコラボ商品を爆買いしに行ったんですが、売り切れでシャツ3枚しか買えませんでした。買えないと欲しくなりますね。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年11月1週振り返り(祭りのあと)

おはようございます!週間ではダウ平均が6.9%高、S&P500が7.3%高、ナスダック総合が9.0%高とそろって4月以来の大幅高を記録しました。

先週私は振り返りで絶好の買い場と言及しましたが、想像以上にマーケットはリスクオンになりました。特にナスダックは金曜引け値時点で9月2日以来の高値をマークしています。11月5日の時点で私は相場見通しを変更しました。強気は3月24日以来変更はありません。つまり株式のエクスポージャーは60%で変わりません。

しかしテック、つまりナスダックに対しての考え方を改めたのです。そもそもマーケットはブルーウェーブ、つまり大統領、上院、下院、この3つを民主党が制すると考えていました。しかし上院はほぼ共和党で決まりそうです。それは議会のねじれが継続されると表現できます。

そうなると、バイデン氏が掲げる、GAFAに対する規制強化や、大規模な財政政策がすんなり通る可能性が低くなります。それを織り込み上昇していた米国10年国債利回りが大幅に低下しました。金曜日引け値の時点で0.817%です。それはハイテク株に有利です。

株式のバリエーションを決める要素は二つ、市中金利と業績です。市中金利は7割、業績は3割を決めると言って過言はないでしょう。つまり、その金利がブルーウェーブがほぼ無くなった為低下したのです。これは、ハイテク株にとって、非常に、非常に、有利なのです。ですから私は相場見通しでナスダックを組み入れることを示唆しました。

また、日本株についても組み入れを示唆しています。29年ぶりの高値、その理由は業績です。今回の決算、非常に良い銘柄が多かったです。マクロ的要因としては、中国が強い、また日本のコロナ感染状況が欧米に比べ安定している、等が挙げられます。素直に日本株もポートフォリオに加えても良いと考えています。

マクロに移ります。10月雇用統計、非農業部門雇用者数は63.8万人と予想60.0万人を上回るも前回67.2万人を下回りました。失業率は6.9%と予想7.7%前回7.9%を下回りました。印象としては悪くはないが、雇用の回復は鈍化しているという感じです。

10月ISM製造業景況指数は59.3と予想55.8前回55.4を大幅に上回りました。10月ISM非製造業景況指数は56.6と予想57.5前回57.8を下回りました。欧州と同様に製造業は非常に良く、サービス業は悪いという事が言えます。

先ず言えることは、経済の回復は鈍化している、という事でしょう。次にサービス業はコロナ感染の再拡大によりかなりダメージを受けているという事。つまり追加の金融緩和や、財政対策が必要になっていると言えます。マーケットは大統領選挙が終わり、まだ大統領選挙は決まっていませんが、いずれ追加救済策が承認される事を織り込んで先週上昇しました。

来週以降ですが、マーケットは急上昇したこともあり、多少フラフラすると考えています。基本的には年末に向け上目線ですが、流石に先週のようなペースでは上昇しないでしょう。長期投資では暫くポートフォリオを変更することは無くなりそうです。

今週もお疲れ様でした。今週はサロンの少人数のオフ会があり、イタリアンを楽しみました。とても有意義な時間でした。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年10月5週振り返り(絶好の買い場)

おはようございます!週間ではダウ平均が6.47%安と3月以来の大幅安となり、S&P500とナスダック総合もそれぞれ5.64%安、5.51%安と3指数がそろって2週続落。月間ではダウ平均が4.61%安、S&P500が2.77%安、ナスダック総合が2.29%安とそろって2カ月続落となりました。

大幅下落、それに尽きる週でした。追加経済対策の遅れ、欧米での新型コロナウィルスの再拡大、明確な理由はありましたが、何より米大統領選挙でのバイデン氏有利を示唆している事だと思います。

もう少し詳しく説明します。そもそも為替市場はかなりバイデン氏を織り込んでいました。関税の緩和が期待される中国元は上昇、同じくUSMCAの緩和が期待されるメキシコペソも上昇、バイデン氏が厳しく対応している、ロシアルーブルやトルコリラは下落していました。

また米国10年国債利回りも0.875%と高止まりしています。これはバイデン氏が掲げる、追加経済対策やグリーンディールが財政赤字を拡大することの懸念を示していると考えます。株式については言わずもがな、増税を懸念しての動きでしょう。

つまりマーケットはバイデン氏を完全に織り込んだ状態と言えます。ただ、結果は出るまで分かりません。この状態でもしトランプ大統領再選となれば株式は急騰するでしょう。どうなるかわからない、それがマーケットを押し下げていますが、長期投資では絶好の買い場となっています。押し目は拾っておきたいですね。

マクロに移ります。7-9期GDP、米国は33.1%と予想31.0%前回-31.4%、ドイツは8.2%と予想7.3%前回-9.8%、欧州は12.7%と予想9.4%前回-11.8%とすべての地域で好結果でした。これは数値の通り、7-9期は予想よりも非常に良い経済の回復を示しているという事です。

ただしこれは遅行指数です。つまり今を示している指標ではありません。足元では明らかに景気回復が鈍化しています。インフレ率に移ります。米国PCEコアデフレーターは1.5%と予想1.7%前回1.6%を下回りました。また欧州消費者物価指数は-0.3%予想-0.3%前回-0.3%という結果。

何を言いたいかと言うと、インフレ指数は米国欧州共に非常に弱い。つまり消費者の購買意欲が低下しているのです。これは足元の景気後退を示していて、これが株価下落の要因となっているのです。明らかに10月以降は回復が鈍化しているという事です。

それを見て株価は今週調整しましたが、繰り返します、長期投資では絶好の買い場です。米大統領選挙後は不安感の後退から、株価は上昇すると考えています。また金融相場は始まったばかりです。つまりフルインベストメントにする時期が来たという事です。

来週は大統領選挙、何が起こるかは予想できませんが、マーケットのボラティリティが上昇することは確かでしょう。慌てず、素直についていきたいですね。私も来週何が起こるかワクワクしています。

今週もお疲れ様でした。今週は友人と通いのスナックに行ってきました。やはり8年通っているスナックは良いですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2020年10月4週振り返り(愚の骨頂)

おはようございます!週間では、ダウ平均が0.95%安、S&P500が0.53%安とともに4週ぶりに反落し、ナスダック総合は1.06%安と5週ぶりの反落となりました。金利上昇によりナスダックがアンダーパフォームしています。

先週の振り返りでは下目線として、下落を予想しましたが、結局は株式相場は若干の下落に収まりました。全体感としては、不透明な追加経済対策や、大統領選挙に一喜一憂する展開。つまり、値幅調整というよりは時間調整という事になる可能性が大きいと考えています。

誤解を生みたくないので繰り返し言いますが、私は長期見通しは強気です。それは3月24日に長期見通しを弱気から強気に変更して以来変化はありません。その理由は長い金融相場が始まったばかりという事に尽きます。まだ相場は若い、長期投資においては株式のエクスポージャーを高めにする時期なのです。

どの位のタームでの話かと言うと、少なくてもここ5年は強気だと予想しています。つまり、長期投資において、追加経済対策や大統領選挙の行方は枝葉のストーリーでしかないのです。つまり長期投資において不用意にキャッシュポジションを高めすぎるような戦略は愚の骨頂だという事が言えます。

短期的には、先週起こったこと、変化について2点あります。1点目は長期金利の上昇です。米国10年国債利回りは先週ピークで0.870%、引け値で0.838%と上昇しています。これはハイテク株には不利な状況です。先週ナスダックがアンダーパフォームしている理由はここにあると思います。

追加経済対策による財政赤字の増大を懸念していて、長期金利は上昇しているわけですが、それならばいずれは追加経済対策は成立するので、ハイテク株は避けるべきと考えます。つまり長期金利は高止まりする可能性があると。金利の上昇には良い金利上昇も悪い金利上昇もなく、ただハイテク株に不利だという事だけです。

2点目は、中国が良いという事です。中国に輸出しているドイツの製造業PMIは58.0と予想55.1前回56.4を大幅に上回る2年半ぶりの高水準。これは新興国や資源国には非常に有利な結果となりました。具体的な投資先としてはMSCIエマや通貨では豪ドル米ドルが有利になる展開が予想されます。

となるとまず、長期投資ではフルインベストメントにする時期が近づいてきているという事です。価格調整ではなく時間調整なら大統領選挙前にフルインベストメントにするべきです。ただ長期金利の上昇によりナスダックは避けるべきなので、MSCIコクサイとMSCIエマに投資するべきと考えます。

短期的にはドイツPMIの好結果により、豪ドル米ドルロングに妙味があると考えています。中国は強いのです。そこを素直に買うべきだと考えています。株式については短期的には大統領選挙が終わるまでこの水準をブレながらキープすると考えています。

今週もお疲れ様でした。今週は通いのスナック以外のスナックに初めて行ったんですが、やっぱり通いのスナックに行けばよかったと後悔する週でした。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。