2024年12月4週振り返り(感謝)
おはようございます!週間ではダウ平均が0.35%高と4週ぶりに反発し、S&P500も0.67%高と3週ぶりに反発、ナスダック総合は0.76%高と反発し、ダウ平均、S&P500をアウトパフォームしました。
12月ダウは不調で今日までで4.27%安、一方ナスダックは2.62%高でした。S&P500は1.02%安です。FOMCをきっかけにだいぶ調整したという印象でしょうか。インフレが粘着している中、何故利下げしたのかはよく分かりませんが、ドットプロットが来年2回の利下げしか示唆せず、タカ派でした。ただ若しかしたらもう暫く利下げが無い可能性もマーケットは考えており、CMEfedwatchでは来年3月に1回の利下げのみ織り込んでいます。
となれば、利下げによる下支えがなくなったとも言えます。高いバリエーションが正当化されていますが、それが否定される可能性は十分あると考えています。つまり調整です。今のマーケットはパンパンに膨れた風船のように見えるのです。それが少しのきっかけで萎んでしまう可能性は否定できません。さて今年はパフォーマンスとしては実りの年でした。11月末現在で年初来のパフォーマンスは17.50%となっています。
S&P500は年初来25.89%、MSCIコクサイは33.76%でした。年後半からはリスクを抑えましたが、S&P500の約7割、MSCIコクサイの5割以上取れた事は十分だったと思いっています。因みに同様の運用をしているピクテのアルテというファンドのパフォーマンスは1年で14.42%です。このファンドは優秀ファンドにも選ばれたファンドなので決して悪いファンドではありませんが、18年4月に設定されて以来リターンは24.35%と優れているようには思えません。
私のファンドは19年2月設定来のリターンは先月末までで74.10%です。期間は違いますが約3倍のリターンの差があります。その要因はピクテのアルテは短期順張り思考が強いからです。下がったら売る、上がったら買う、というのはトレード的には間違っていません。しかしコロナショックの時に下がってから売り続け、ボトムからの上昇に付いて行けてなかったり、大局を見れていないような印象です。
私はコロナショックの直前にリスクを下げ、ボトムの次の日にフルポジにしています。そのくらい運用はシビアなんです。その積み重ねが何年も経過すると何倍ものリターンの差になってきます。インフレに対しての備えもそうでした。2021年10月私はインフレが一過性のものではないと判断しました。つまりFRBがいずれ大幅な利上げをすると言う見通しを立てたのです。
そして2022年からFRBは動きました。論理的に考えれば正しい答えは導かれます。当然リスクを抑えたポジションをキープしました。そして去年の4月くらいから徐々にポジションを上げ、今年刈り取る事となりました。大局を見るのです。このファンドはバランスファンドです。100%株式についていけません。しかしリスクを抑えた分、下落への耐性が強いです。どんな時でもパフォーマンスを上げられることは出来ません。
短期的にリターンを狙う事は悪いことではありません。しかし勝ち目が薄い時に勝負しても意味がありません。長い勝負をしています。今は一旦刈り取り終わったと考えています。また暫くしたら刈り取る時が来るでしょう。それまで相場をウォッチし、何が起こるか眺めていきます。最後に振り返りはこれで今年最後となりました。未だ一回も休まず毎週書けて居る事、また読んでくださる方々に感謝し、この文章を〆たいと思います。
今週もお疲れさまでした。流石に年末、のんびり過ごしています、実家に帰ったり。普段会わない友人と会う予定もあります。今年もありがとうございました。よいお年をお迎えください。
2024年12月3週振り返り(責任感)
おはようございます!週間ではダウ平均が2.25%安と3週続落し、S&P500が1.99%安と2週続落。ナスダック総合は1.78%安と5週ぶりに反落しました。
注目の日米の金融政策ですが、まずFOMCは想定通り25bpsの利下げでした。しかしドットプロットが来年2回のみの利下げを示唆しておりタカ派の利下げと受け止められています。日銀政策決定会合では利上げ見送り、ハト派で次回利上げの時期も示唆しておりません。こうなるとドル高、更に円安となりドル円は160円を目指す展開となりました。パフォーマンス的には円安は追い風ですが、ボラが高いこと自体が問題です。
詳しく金融政策について分析していきます。まず米国ですが今回のFOMCでFRBはインフレの粘着性を認めたと言い換えられるでしょう。問題はインフレを抑えながら雇用の最大化も達成できる、所謂ソフトランディングの夢が崩れ始めたところです。先週の振り返りでも書いた通り、本来インフレの安定と雇用の最大化はトレードオフの関係です。そうそう都合よくインフレが低下し続け雇用も問題ないという環境は考えられません。
このままインフレが下がらず利下げが出来ず、雇用がじわじわと悪化し始めるシナリオをメインシナリオとしています。株価に関してもバリエーションが高すぎて下落リスクの方が高いと判断しています。さて日本の金融政策に関しては、八方塞がりという印象です。結局誰が何を負担するかという問題だからです。まず利上げをすれば住宅ローン負担者が割を食います。
利上げをしなければ輸入物価の上昇からインフレが亢進します。インフレは特に低所得者にダメージを与えます。つまり利上げなら住宅ローン負担者が、利上げ無しならインフレ亢進により低所得者が、ダメージを受けるという構造なのです。結局日銀は政府の飼い犬ならば分かりにくい方を選択させます。だから利上げ無しだったと考えます。問題の先送りと言っても良いでしょう。だから日本は八方塞がりなのです。
さて年末も近づき、今年のパフォーマンスも固まってきました。年始から11月末までのリターンは17.50%でした。昨年のパフォーマンスは13.80%です。つまりこの2年間で30%以上のリターンを享受出来ました。因みに最も苦しかった2022年が0.20%でした。つまり取れるときに取るのがファンドなのです。2019年2月開始以来のリターンは74.10%です。積み重ねがこのパフォーマンスなのです。
結局は数字なんですが、その裏には苦悩があります。私のファンドのパフォーマンスは同様の運用をしているバランスファンドの数倍のパフォーマンスを出しています。その差は何だと言えば顧客の顔が見えているかどうかなんだと思います。投資信託は集まったカネを運用します。顧客の顔は見えません。私の場合は顧客の顔が直接分かります。その分責任感があるんだと思います。
いずれにせよ、それはやりがいでもあります。勿論生活の為でもありますが、日々パフォーマンスの為に最大限努力していく事、サボらない事、それが私の生活の活力になるのです。皆さんには感謝しかありません。結果は分かりませんが、最大限リーズナブルなポートフォリオをその時その時作っていきたいと思います。そしていつかその先にある何かを見てみたいです。
今週もお疲れさまでした。今週末はサロンのオフ会が久しぶりにあります。スペイン料理を食べた後は杉本宅で2次会という予定です。楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年12月2週振り返り(リスクシナリオ)
おはようございます!週間ではダウ平均が1.82%安と2週続落し、S&P500が0.64%安と4週ぶりに反落。一方、ナスダック総合は0.34%高と4週続伸しました。
11月CPIは前年同月比2.7%と予想2.7%と一致も前回2.6%を上回りました。コアも前年同月比3.3%と予想3.3%前回3.3%と一致しインフレ鈍化のペースが低減している事が分かります。FRBの2つの命題は雇用の最大化とインフレの安定です。その2つが同時に達成されソフトランディング、若しくはノーランディングが期待されていますが、私はそれに懐疑的です。景気が好調ならばそれだけ需要が強いという事です。
それならばインフレを抑えるためにそれだけ高いFF金利の維持が必要です。それは利下げのペースの鈍化として表れます。そして高いFF金利の維持はじわじわと景気を鈍化させていきます。つまり雇用は悪化します。今は雇用は比較的好調を維持していますが、インフレが下がり切りません。そして中立金利以上のFF金利は景気を鈍化させます。つまりそもそも2つの命題はトレードオフなのです。
そしてインフレも下がりきらず、雇用がじわじわと悪化していく事もあり得るのです。その査証に今週の新規失業保険申請件数は24.2万件と予想22.0万件前回22.5万件から悪化しています。ブレが大きい指標とは言え考慮する必要はあると考えています。更にCPIに先行するPPIも11月はコアが3.4%と予想3.2%を上回り、前回値も3.1%から3.4%に上方修正されています。インフレは下がらず雇用は悪化するシナリオはやはり考慮すべきだと思います。
直近の株価は確かに好調です。しかしすべてが上手く行くシナリオを織り込んだ株価です。此れが崩れた場合は怖いと考えます。結局はFRBの匙加減なんですが、FRBの前提が甘いような気がしてなりません。次回FOMCは大方25bpsの利下げと見られています。BOCは50bpsの利下げ、ECBの25bpsの利下げを行っていますし、妥当な線だとは思います。しかし、米国だけが今の所好景気を享受している中、確実に来年の利下げのペースは鈍化します。
そうなった時に雇用、特に失業率がどの位上がっていくかを確かめなければなりません。繰り返しますが、私はそんなに甘いシナリオを見てはいないのです。更に来年はトランプ政権が発足されます。関税や減税はインフレを加速させます。大雑把に言うと株価は景気循環によって上下し、それはFRBの金融政策によって起こります。つまりそれ以外のファクターは無視までとは言わないものも、要因としては弱いです。
確かにトランプラリーもありました。しかしそれは些細な事だと考えるのです。FRBの金融政策が緩和方向からFF金利水準が中立金利以上でニュートラルに変わるならば、理論的には景気は悪化します。そしてインフレ再燃はあり得ます。そうなれば再びFRBはFF金利を引き上げなければなりません。今の所そこまでは考えていませんが、舵取りを間違えれば十分あり得るシナリオなのです。
いずれにせよ、パンパンに膨らんだバリエーションの株価に対して身構えています。今はリスクを取るタイミングではありません。ポジションを小さくしてのんびり構えていれば良いと考えるのです。またいつか分かりやすい買い場がやってきます。その時が分かるように日々の淡々とした繰り返しを続ければよいのです。そして少なくてもその時は今ではないと思います。
今週もお疲れさまでした。音楽をやり始めて2年半、始めた時はこんな風になるとは思っても居ませんでした。しかし今は真剣に取り組んでいます。この熱意であと3年続けたいと思っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年12月1週振り返り(待つも相場)
おはようございます! 週間ではダウ平均が0.60%安と3週ぶりに反落した一方、S&P500が0.96%高と3週続伸し、ナスダック総合は3.34%高と大幅に3週続伸しました。
注目の11月雇用統計、非農業部門雇用者数は22.7万人と予想20.0万人前回3.6万人を上回りました。失業率は4.2%と予想4.2%と一致も前回4.1%を上回りました。総合的に見てインラインと言ったところでしょうか。株式市場は好調を維持しS&P500は史上最高値を更新しています。一方為替は円高、ドル円は150円を割れた水準で推移しています。円ベースで見たMSCIコクサイは足踏みしている状況です。
確かに米株は好調の一言です、為替を考慮しなければついて行くべきだったとも言えるでしょう。11月1日に相場見通しを弱気にして以来、私はモヤモヤという感情を抱いています。ただあまり過去は気にしていなく、ここまで弱気のポジションを維持したことは全く後悔していません。円ベースで見れば高値は更新していないからです。ただこれからも高値を更新して円ベースで明確に高値を抜いた時どう判断すべきかを考えています。
そもそもバリエーションがS&P500で25倍と異常に高く、それを無視するように高値を更新し続ける米株、触りたくないというのが本音です。別に短期売買でショートをしたいという感情は全くありません。むしろ短期売買ならロングで勝てる相場だとは思います。ただ長期のポジションとして強気にエクイティのエクスポージャーを上げられるかというとそうではありません。
為替を抜きにしてもそのバリエーションの高さから手を出したくないのに、為替を考慮すると更に消極的になります。まずボラが高いこと、ドル円は1日で平気で1円動きます。更に日米の金融政策が真逆だという事、つまりFRBが利下げ方向、日銀は利上げ方向で、少なくとも円安一方行な展開ではありません。詰まるところ今月のFOMCや日銀政策決定会合をまずは待ちたいという結論に達します。
考えられるリスクは日銀政策決定会合で日銀が利上げに動くことです。そうなれば当然円高になり外貨建て資産が目減りします。今外貨建て資産をMSCIコクサイで25%、グローバルREITで15%保有しています。つまり40%が為替ヘッジ無しの外貨建て資産になります。当然為替が5%円高に振れた場合資産の40%の5%が減ることになります。つまり資産全体の2%が減ります。
このファンドの年率換算の標準偏差は全期間で8.21%です。つまり年間で8%程度動く程度のリスクが低いポートフォリオとなっています。そのファンドで月間でも2%減価したら大きなダメージです。もっと言えば80%エクイティのエクスポージャーを持ったとすると4%減価します。正直かなり厳しいことになります。そしてドル円が月間で5%動く可能性は低くないのです。
そう考えると、やはりこれ以上リスクポジションを増やすことは賢明ではありません。ただでさえバリエーションがが高い米株、そしてボラが高く円高に振れやすい環境、それが私をリスクオンにさせてくれないのです。そして今月最もボラが上がりそうなイベントが、日銀政策決定会合です。ですからそれまでは少なくともリスクポジションを増やす事はないと思います。
今週もお疲れさまでした。冬に入り気温も下がって少し鬱気味になりました。そもそも躁鬱病なの気分の上下はしょうがないです。普段は朝昼ゴロゴロして暮らしています。もう少ししたら気合も入ると思うので、その時を待ちます。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年11月5週振り返り(社会の設計図)
おはようございます! 週間ではダウ平均が1.39%高、S&P500が1.06%高、ナスダック総合が1.13%高とともに2週続伸しました。
10月PECデフレーターは前年同月比2.3%と予想2.3%と一致も前回2.1%を上回りました。同様にコアも前年同月比2.8%と予想2.8%と一致も前回2.7%を上回りました。一方11月欧州HICPは2.3%と予想2.3%と一致も同じく前回2.0%を上回っています。欧米ではインフレ鈍化のペースの低減が見られるようになりました。それを受け12月FOMCでの利下げ確立も66%まで低下しています。
日本に目を向けると11月東京都区部CPIが前年同月比2.2%と予想2.1%前回1.8%を上回り日銀の利上げ可能性が高まっています。また植田日銀総裁の円安けん制発言などにより円高が進行、ドル円は150円を割れています。好調な米株ですが為替の影響により日本円ベースだとダブルトップを形成しているのです。言い方を変えればポートフォリオのパフォーマンスは冴えない展開だと言えるでしょう。
私は11月7日に相場見通しで弱気を継続しており想定通りです。この1年株価はハイパフォーマンスを記録しているので、価格調整が来るかは分かりませんが、時間調整は来てもおかしくはないと思っています。そもそも今は私にとってとても分かりにくい相場つきです。米国では利下げが始まってはいますがインフレ鈍化の低減により、そのペースと着地点が分かりにくくなっています。
確かにトランプ次期政権への期待は高いです。しかし財政悪化懸念や関税や減税によるインフレリスクはまだ顕在化していません。またマーケット自体のボラが高いのも積極的に参加する意欲を削いでいます。更に以前の振り返りでも言及した通りデカップリングが本当に在り得るのかは疑問です。中国、欧州、日本の景況感が良いとはとても言えるような状況ではありません。
さて日本の10月失業率が金曜日に発表されました。結果は2.5%と安定的に低失業率がキープされています。米国が4%前後で完全雇用という状況と比較すると、その低さは異様です。その裏返しに日本の賃金水準は米国に比べると低いです。そもそも日本は完全な民主主義とは言えないと考えています。社会保障が充実しており、その分国民負担が高いからです。成熟した社会と言えば聞こえが良いですが、低成長が常態化しています。
言い換えれば社会全体がリスクを取らない国とも言えるでしょう。其れは国民性とも言えますが、国の制度の設計上の問題とも言い換えられます。何回も言及していますが、正規雇用の会社員の権利が高すぎるのです。企業が社員をクビにできないと、自然に給与の上昇率が抑えられます。低成長な企業ならなおさらです。此れを私は労働市場の硬直化と呼びますが、個人も国も積極的にリスクを取れない原因となっています。
ではどう社会を設計すべきかというと、リスクを取りやすい環境を整えるべきです。雇用規制を緩める代わりに、セーフティーネットを拡充し、何回も個人や企業がチャレンジできる環境を整えるべきだと私は考えます。私は精神病で少なくとも上場企業には正規雇用される可能性は限りなく低いです。それを確認した時、私は挫折しました。障害を背負ってもチャレンジできる環境になって欲しいです。
最後に個人的な話、音楽を始めて2年半、私は後3年でプロのロックバンドのボーカルになりたいと思いました。そもそも私はプロの定義とはその道でお金を稼ぐ事としています。つまりどんな手段でも稼げればプロだと考えているのです。言い換えれば歌が絶対に上手い必要もありません。音楽業界の構造はファンがお金を払います。そう考えるとファンを獲得できればプロと言えるでしょう。
つまりセルフブランディングとマーケティングがキモとなってきます。インフルエンサーと同じです。となると私の得意分野です。どういう自分を演出しどの層にどのようにリーチするか、金融でやってきたことと重なります。そうならば、プロになれる可能性は高いと考えています。勿論音楽の技術も継続的に向上させますが、上手いからと言って稼げるわけでもありません。カネを稼ぐのが正義だからです。
今週もお疲れさまでした。本文に書いた通り、音楽でもプロを目指すようになりました。ファンを獲得するゲームをプレイしてみたいと思います。まずはインスタを拡充しています。良かったらフォローしてみてください。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年11月4週振り返り(ミクロ要因)
おはようございます!週間ではダウ平均が1.96%高、S&P500が1.68%高、ナスダック総合が1.72%高で終了しています。ダウ平均は史上最高値を更新しました。
注目のNVDAの決算は売上高とEPSがコンセンサスを上回り、ガイダンス売上高も予想の範囲内という好調な決算でした。年間の売上高は前年の2倍以上で1000億ドルの大台を突破しています。時価総額は3兆6000億ドルでAPPLを1000億ドル以上上回り世界トップです。ただ成長のスピードは鈍化しており8‐10期の売上高は前年同期比94%増と5四半期ぶりに3桁に達することが出来ませんでした。
また11‐1期の売上高は前年同期比70%増の375億ドルと予想されています。今後の期待は次世代AI半導体『ブラックウェル』に掛かっています。同製品シリーズの売上高は2026年1月期に626億ドル、翌年度には970億ドル以上と予想されています。順調に見えるNVDAですが、トランプ次期大統領が導入する可能性がある追加関税やその他の規制が懸念材料としてあります。またテック大手がAIサービスを導入するスピードにもかかってきます。
いずれにせよ時価総額トップのNVDAは成長を続けるという事は間違いないでしょう。ただし前述の通り成長のスピードは鈍化しており、株価がこのまま堅調かどうかは疑問視しています。実際決算発表後の株価の動きもフラフラしていただけで、勢いはありませんでした。コンセンサスを上回ったにもかかわらず期待を織り込んでいたためだと考えられます。ただし引き続きNVDAがマーケットの注目を集めることは間違いないです。
個別の動きでは小売り大手が決算を発表しています。一言で言えばウォルマート一強と言ったところでしょうか。ライバルのターゲットは決算を落とし株価は21%急落する一方、ウォルマートは堅調な決算を発表し株価は上昇しています。ウォルマート一強の理由は多額の設備投資により効率的な事業運営をしているという事に尽きます。そしてコスト削減により高い利益率を維持し他社よりも値下げのバッファーがあるのです。
強い企業がより強くなるという構造と言えるでしょう。ただし強すぎても問題があります。GOOGは司法省にクローム売却を迫られました。ブラウザのシェア約3分の2を占める為、独占禁止法に引っかかるとみなされています。本質はクロームと他アプリとの連携であり、ユーザーとしては利便性が高くとも、競争性が著しく削がれているとみなされているのです。この問題は長く此れから争われていくでしょう。
さて今週WSJにマスク氏とラマスワミ氏の政府効率化省についての寄稿が投稿されました。彼らが挙げる3つの主要改革は①規制の撤廃②行政組織の縮小③コスト削減です。彼らの寄稿によると政府効率化省にはそれを行う権限が法的にあり、最終目標は2026年7月4日の独立記念日までにやるべき仕事を終え、その存在を必要のないものとすることです。寄稿はかなりアグレッシブな内容で、日本もそのような改革が行われて欲しいと素直に思いました。
またマーケットですが、高値圏でフラフラと言ったところでしょうか。特に重要な指標の発表もなく静かな動きです。ただウクライナ戦争を巡る地政学リスクが高まっている事は注意しなければならないでしょう。バリエーションも高くあまり深追いしたくない気持ちは変わりません。引き続きポジションを小さくして静観するのがベストだと考えています。勿論意見が変わる可能性はありますが。
今週もお疲れさまでした。レコーディングが終わり、次は来月初旬にバンドのリハーサルが待っています。しっかり練習して意味のあるリハーサルにしたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年11月3週振り返り(針)
おはようございます!週間ではダウ平均が1.24%安、S&P500が2.08%安、ナスダック総合が3.15%安で終了。週明け11日は主要3指数がそろって史上最高値を更新したが、そろって大幅反落して週の取引を終えました。
10月CPIは前年同月比2.6%と予想2.6%と一致も前回2.4%を上回りました。またコアも前年同月比3.3%と予想3.3%前回3.3%と一致しています。コンセンサス通りとはいえインフレ鈍化のペースは逓減している事が分かります。FRBの命題は雇用の最大化とインフレの安定です。その二つの命題が達成される可能性、つまりインフレが低減しつつ雇用が悪化しないというシナリオをマーケットは見ています。所謂ソフトランディングです。
ただ、私はどうしてもその可能性が思ったよりも低いように思えます。トランプ次期政権が財政拡大や関税強化をすれば、当然インフレ率は高まります。景気は浮揚する、つまり雇用は悪化しないのでしょうが、インフレが問題になってきます。その場合FRBの利下げのペースは鈍化するでしょう。中立金利が上昇して、金利が高止まりすると言えば聞こえがいいのですが、本当に利下げのペースが遅れた場合、経済が耐えられるかは疑問です。
S&P500のPERは25倍で、楽観的シナリオを全て織り込んだ水準のように思えます。つまりパンパンに膨らんだ風船のように私には見えます。針が刺さって弾ける可能性は低くないのです。その針について考えてみます。私が一番懸念しているのが、デカップリングについてです。中国は構造的な問題を抱えています。多少の財政出動では解決できるとは思えません。経済的に成長するには構造改革が必要です。習近平政権はそれを嫌います。
割れたグラスに水を灌ぐように財政を出動しても、その効果には疑問が残るという事です。それを見て中国の株価指数は一時期の高騰からは姿を消し低迷し始めました。香港ハンセン指数は2万ポイントを下回っています。欧州経済も低迷しています。ドイツPMIは好不調の境目50を継続的に下回っています。特に製造業の不調は顕著です。中国への輸出が低迷しているのも要因ですが、やはり構造的な問題を抱えています。
欧州はエネルギーコストが高く産業が空洞化しています。フォルクスワーゲンが域内工場を閉鎖し人員削減を発表したのもその要因が大きいです。経済の低迷に加え、欧州では政治の混乱も起きています。ドイツの連立政権は崩壊し、フランスでも混乱が続き、ポピュリズムが台頭しています。移民政策や経済政策への不満が其処へ向かっていると言えるでしょう。欧州の株価も堅調とは言えません、DAXは19000ポイント辺りをフラフラしています。
そして日本も良い状況ではありません。今週発表された7‐9期GDPも前期比0.2%とほぼ成長していない状況です。そして政治的にも混迷期に入りました。政治とカネの問題は尾を引いていますが、それ以上に経済的に成長していない、所得が上がらないという構造的問題に国民の不満が出ています。日経平均も39000円前後とここ最近はあまり良い状態ではありません。
つまり何が言いたいかというと、中国、欧州、日本、が低迷しているのに米国だけが成長し続けることが可能なのかという疑問です。その査証に素材価格が低迷しています。銅、原油、本来景気が良ければ上昇する素材が下落基調なのです。それは炭鉱のカナリアなのかもしれません。私はそれを懸念しています。また米景気浮揚による長期金利の上昇も懸念事項です。現在長期金利は4.5%程度です。
また所謂タームプレミアムが財政悪化により上昇しているのも要因です。いずれにせよこれ以上長期金利、つまりリスクフリーレートが上昇すればS&P500のPER25倍が否定される可能性が高いと考えています。つまり金利に株価が耐えられなくなるという事です。全てがうまく行くシナリオを織り込んでいる株価が、弾けるかどうかは分かりませんが、此処から買い進めたいとは思えません。
今週もお疲れさまでした。初めてのレコーディングが終わりました。何より楽しみました。また半年後に新しい曲をレコーディングしたいと思います。暫くは曲を仕上げていきたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年11月2週振り返り(トランプトレード)
おはようございます!週間ではダウ平均が4.61%高、S&P500が4.66%高とともに3週ぶりに反発し、ともに2023年11月以来の大幅高を記録。ナスダック総合も5.74%高と大幅反発し、小型株指数のラッセル2000は8.57%高と大幅に2週続伸しました。
今週はイベントが多い週でした。FOMCはFF金利を4.50%とし25bpsの利下げ、声明文では『インフレが持続的に2%に向かっているというより大きな確信』という一行が削除され、次の政策によりオープンな印象を受けました。実際インフレ鈍化が逓減しており、また景況感も10月ISM非製造業景況指数が56.0と大きく拡大している為、12月の利下げの確率は73.5%に低下しています。最後の2%への道はかなり厳しいものとなってきました。
最大の注目イベント、大統領選挙ですがトランプ前大統領が当確しました。選挙プロセスの混乱もなく安心できたこともあり当日ダウは1500ドル上昇しています。トランプ前大統領の政策方針はおおまかに、減税、規制緩和、関税の強化です。そのいずれも物価には上昇圧力が加わります。つまりインフレ再燃が懸念されるのです。その理由から債券利回りは急上昇し4.5%前後を付けました。また規制緩和期待から小型株がアウトパフォームしています。
更に銀行株も目立って上昇、テックよりシクリカル・バリューが恩恵を受けました。個別では、ARKK、JPM、TSLA、CATのような銘柄が急騰しています。そして私は大統領選挙の結果を受け11月7日に相場見通しを変更しました。元々推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ25%先進国債券50%(為替ヘッジ有)現金25%とかなりディフェンシブなものでした。変更に伴いまず株式部分に関しては25%で問題ないと考えています。
何故ならバリエーションが高すぎるからです。既にS&P500のPERは25倍と限界まで膨れ上がっています。此処から買い進めるのは得策ではないと考えています。債券部分に関しては、トランプ前大統領が当確したことにより、財政拡大と景気浮揚が推測されます。それは特に長い部分の債券利回りの上昇という帰結に達するのです。また短い部分は利下げにより低下していきます。となるとイールドカーブはスティープニングが進む訳です。
つまり債券のクッションの役割が低減されていく可能性が高いです。その為債券部分は50%から25%に減らしています。そうなると株式25%債券25%現金50%と言うポートフォリオになりますが、前述のインフレ再燃が懸念される中、インフレをヘッジしきれません。その為、FF金利低下に親和的で、インフレヘッジになるグローバルREITを15%加えることにしました。
つまり株式の見通し的にはバリエーションが高すぎる為少な目、それに対しての債券でのヘッジ、加えてインフレヘッジの為のグローバルREIT、そしてキャッシュというポートフォリオを組んだのです。結局、推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ25%グローバルREIT15%先進国債券25%(為替ヘッジ有)現金35%と言う形になりました。キャッシュも多めがいいと思います。
もしかしてインフレ再燃の場合は株安債券安の2022年が再来してしまうかもしれません。兎に角、繰り返し言う通り今は攻める時ではありません。もっと分かりやすい相場環境に戻ってくるまでは様子見姿勢を崩しません。昨年と今年のパフォーマンスは合わせて30%です。この2年で十分取れました。頭と尻尾はくれてやります。そして先週の振り返りのタイトル通り私は傍観者となるのです。
今週もお疲れさまでした。いよいよバンドのレコーディングが週末に迫ってきました。全てが初めての体験で楽しみにしています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年11月1週振り返り(傍観者)
おはようございます!週間ではダウ平均が0.15%安、S&P500が1.37%安とともに2週続落し、ナスダック総合が1.50%安と8週ぶりの反落となりました。
注目の10月雇用統計、非農業部門雇用者数は1.2万人と予想11.3万人前回22.3万人を大幅に下回りました。一方失業率は4.1%と予想4.1%前回4.1%と一致しています。非農業部門雇用者数の大幅な減少はボーイングでのストとハリケーンの影響で、ある程度予想されていたものでありサプライズにはなりませんでした。ただ数値自体は労働市場の軟化を示唆しており利下げを否定するものでもありません。
また今週はGAFAMの決算が発表されました。GOOG、AMZN、META、APPL、MSFT、いずれも総じて好決算を発表しましたが、その後の株価の動きはまちまちでした。個人的に思う事がバリエーションが膨らみすぎて株価の上げ余地があまりなくなってきている印象です。PERは、GOOG22.91倍、AMZN44.66倍、META26.73倍、APPL34.40倍、MSFT34.43倍となっています。
GOOGは低く、AMZNは利益をあまり出さないため特殊ですが、METAは高く、APPLとMSFTは非常に高いです。そのバリエーションの高さから、私は11月1日相場見通しを中立から弱気に変更しました。そもそも上昇相場とはひたひたと上がっていくものであり、その場合は相場見通しを頻繁に変える事はありません。しかし今年4月5日に強気から中立、6月6日中立から強気、7月7日強気から弱気、10月5日弱気から中立と変えています。
そして今回11月1日の中立から弱気、この頻繁な相場見通しの変更自体が強気相場の否定を表していると考えています。その根本的な要因はやはりバリエーションが高すぎる事にあります。S&P500のPERは約24倍まで膨らんでいて、普段あまり目にすることのない水準です。その為、少し何かあるだけで下げ余地が生まれます。ですから私は降りようと考えました。10月のファンドのパフォーマンスは2.05%でした。
1か月で2%以上のパフォーマンスはボラが高いことを示しています。そのボラ自体を私は嫌います。金もそうです。パフォーマンスは非常に良いですが、必要以上にボラが高く十分取れたと考えたため今回ポートフォリオから外す判断をしました。今年のファンドのパフォーマンスは10月末で17.70%です。もう十分取れました。また分かりやすい買い場が来るまで休みたいと考えています。
ですから推奨ポートフォリオをMSCIコクサイ25%先進国債券50%(為替ヘッジ有)現金25%とし本当に最低限のリスクだけ負う感じにしたのです。また2019年2月に始めたファンドのトータルリターンは74.30%と今年10月に最高をマークしました。もう暫くは良いでしょう、休みます。以前も書いた通り次の分かりやすい買い場は金融相場です。FF金利を下げきって緩和的な環境になれば株は買えます。
それまで最低1年位は掛かるような気がしています。それまではあまり手を出さず傍観したいと考えています。これからFRBが利下げをしようが、景況感は軟化していくでしょう。ソフトランディングの可能性がゼロではない事も確かですが、リセッションの可能性ないわけではありません。そういう時に無理に張って怪我をしたくないのです。慎重さが運用には必要だと考えています。
今週もお疲れさまでした。相変わらず飲み歩いていますが、いよいよバンドのレコーディングが近くなってきました。準備は出来ているので問題はありませんが、初めてのレコーディング楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。
2024年10月4週振り返り(祈り)
おはようございます!おはようございます!週間ではダウ平均が2.68%安、S&P500が0.96%安と反落、ナスダック総合が0.16%高と7週続伸しました。
高値圏で方向感が定まらない相場が続いています。長期金利は上昇傾向で4.2%まで上昇、外株のパフォーマンスは米金利上昇でドル円が上昇し好調です。決算もNFLXやTSLAのようなコンセンサスを上回る決算が出ています。経済指標もPMIを象徴に良好な数値を出しています。しかし上げ切らない、確かにGAFAMの決算待ちなんでしょうがバリエーションの高さが原因だと考えています。
先週の振り返りでも指摘した通りS&P500のPERは約24倍です。此れは来年の予想利益の24倍で株価が計られているという事と同義です。通常は18倍程度が心地よい水準だと思います。其れを大きく上回っているのは企業決算が増益基調なのと、金融政策が緩和方向だというのが要因です。正直怖いな、というのが私の気持ちです。リスクはあります。特に地政学的リスクは無視できません。
その中でも中東に目を向けてみましょう。イスラエルはそもそも世界で唯一のユダヤ国家です。中東、イスラムが中心の地域にできた国家です。そしてキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の中心であるエルサレムが在ります。2000年以上争ってきた歴史がある宗教が突然和解するわけがありません。それぞれが親の仇だからです。憎しみは憎しみを呼びます。根本的な解決は無理だと考えています。
そもそも争いが社会を発展させます。戦争技術がインターネットで革新を得たように、社会の発展には競争が必要です。企業間でも個人間でも競争があるからこそ、それぞれが成長していきます。其れと同じように国家間も競争があるから発展があるのは事実です。個人的に思うのが、その競争にはルールが必要だという事です。テロや核はルール違反だと考えています。
イスラエルに話を戻すと、もしイランが核を完全に掌握した場合、一発でユダヤ国家がなくなるリスクがあるのです。だからこそ核拡散防止条約のような国際条約が必要になってくるのです。北朝鮮もまた然りです。ただ彼らの言い分も理解しなければなりません。民主主義国家が完全な国家のカタチであるとの主張は傲慢だからです。それぞれの国家が、つまりソブリンティが尊重されるような国家間の取り組みが必要だと私は考えます。
つまり、民主主義、社会主義、それぞれがそれぞれの差異を認め、共存していく社会です。共存というよりも最低限地球が核によって壊滅しないようなのルールを設けるべきです。冷戦を経て民主主義国家が世界の主権を取り長い年月が経ちました。しかし社会主義国家は雌伏の時を経て、ウクライナ戦争を起こし、台湾有事の可能性を高めています。民主主義国家が自国の利益だけを求めた結果とも言えるでしょう。
リスクは高まってきています。それを感じる事、国際情勢を頭に入れる事、重要です。核が使われないように注視していかなければなりません。テロが起きるような断絶された社会を作ってはなりません。永遠の平和などない事は理解しています。しかしそれぞれが妥協点を探っていかないと物事はエスカレートしていきます。それを調整できる国家の代表が誕生していく事を祈るばかりです。
今週もお疲れさまでした。引っ越して25日が経ち、大分新しい暮らしにも慣れてきました。相変わらず飲み歩いていますが、音楽の為に生きるというそもそもの目標を失わず頑張って行きたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。