2025年12月4週振り返り(財政とAI)

おはようございます!週間ではダウ平均が596.27ドル高(+1.20%)と反発し、5週間で4週上昇。ナスダック総合は1.22%高と2週続伸しました。

今週はS&P500が史上最高値を更新し、6900ポイント台まで上昇しました。円ベースのMSCIコクサイも為替が追い風で史上最高値を更新しています。特にシクリカル・バリューが強く、銀行株の上昇は目を見張るものがあります。利下げが追い風となっているのでしょう。一方テック・マグニフィセント7は横ばいで、AI投資関連銘柄は勢いがありません。

210ドル台を付けたNVDAは180ドル台、260ドル台だったAMZNも230ドル台、TSLAが480ドル台と史上最高値を更新していますが例外と言っていいでしょう。テックからシクリカル・バリューへとローテーションが効いていると言えば聞こえがいいものも、AI銘柄が買えないので他に資金が流れているとも言えます。高値を更新しているとはいえ状況は良くないと考えています。

さて今回は今年最後の振り返りという事で、今年の重要トピックを振り返ります。2点あります。1点目は財政規律です。日本の状況が悪化しています。利上げにも関わらず円安に振れ、インフレが収まらないと言う事を市場が見ています。長期金利も2%台となり、政府の利払い負担が急上昇しています。すぐに財政破綻になる状況ではありませんが、財政政策の選択肢が減っている事は確かです。

但し、今後もし積極財政という選択肢を取るようになれば、日本の財政に不信任が起こります。英国のトラス政権が市場に撤退させられたように、高市政権も今後の政策によっては市場に裁かれる可能性が出てきています。複雑なのは国民民主党を始め、野党も積極財政・減税派であり、財政規律を求めるのが自民党の一部だけだという事です。来年もこのトピックは注目事項だと考えています。

次のトピックはAIです。個人的にはAIバブルは終焉したと考えていて、何故ならOpenAIはシスコに他ならないからです。ITバブル時代シスコのルーターは世界を変える存在だと思われていました。しかし、実際は世界を支えるインフラとなったのです。AIも不可逆的に進化し、人類に必要なものとなるでしょうが、シスコと同じインフラになる道を辿ると推測しています。

またITバブルと同じように循環取引が目立っています。NVDAがOpenAIに投資して、OpenAIがORCLに発注し、ORCLがNVDA製品を買うという流れは、将来OpenAIが高い利益を出すと言う前提の元で行われています。しかし前述の通りOpenAIはシスコです。つまり結局インフラ企業であって、高い利益成長率を継続的に生むような企業にはならないと考えます。このAIというトピックも来年も注目でしょう。

更に来年に関して付け加えるとすれば、米国の中間選挙です。トランプ政権の支持率は概ね40%台前半です。特に経済政策に関してはインフレの影響で40%程度となっています。このままいけば確実に中間選挙で共和党は負けます。そこでトランプ大統領が来年どう政策を変更していくかが注目です。ただしインフレが収まらない限り、やはり状況は変わらないと考えています。

今週もお疲れさまでした。今週はクリスマス演奏会がありました。初めての実態を伴うボランティア活動が出来て充実感があります。無事終わり、あとは年末を控えるだけです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年12月3週振り返り(漢唄)

おはようございます!週間ではナスダック総合が0.48%高と反発、S&P500は0.11%高と反発した一方、ダウ平均が323.16ドル安(-0.67%)と4週ぶりに反落しました。

今週は珍しく材料が多い週でした。まず指標、11月雇用統計と11月CPIが発表されています。非農業部門雇用者数は6.4万人と予想5.0万人を上回ったものも、前回10月が‐10.5万人と最悪の数値でした。加えて失業率も4.6%と予想4.5%上回り、雇用は確実に悪化している事が確認出来ました。またCPIはサプライズで、コアCPIは前年同月比2.6%と予想3.0%を大きく下回りました。

注目すべきはCPIでスタグフレーション懸念が払拭されたと言えるでしょう。ただしインフレ指標が逓減しているということは消費が低減していると同意、つまりリセッションを示唆しています。ポジティブな要因としては利下げが肯定されたという事ですが、そもそも景気後退期の利下げは株は売りです。弱気のポジションを否定する内容ではありません。

次に日銀政策決定会合とECB、BOEです。まず日銀政策決定会合は25bpsの利上げ、公定歩合を0.75%としました。ポイントは利上げしたのにもかかわらず、円安が加速したことです。ドル円は157円台、ユーロ円は184円台、ポンド円は210円台まで上昇しました。円の価値棄損は止まらず、円の不信任が続いています。ECBに関しては2.15%と政策金利の変更はなし、これで4会合連続で利下げは停止と判断できるでしょう。

そもそもユーロ圏はインフレが2%程度と安定しており、サプライズはありません。BOEは25bpsの利下げ、政策金利は3.75%となりました。英国はインフレ率が逓減しており予想通りの結果でした。ただギリギリの判断でもあり、継続的な利下げには懐疑的です。総じてインフレが収まっている欧州・英国、インフレが加速している日本と言う構図となっています。

ミクロではORCLの株価下落が象徴的です。ピークで350ドル程度あった株価は180ドル程度まで下落しています。一時期はデータセンターの受注拡大により評価された銘柄ですが、AIの生産性の疑問から、ORCLがミシガン州で進めている100億ドル規模のデータセンター建設プロジェクトについて、ブルー・アウルが出資を見送る事となったのも重しです。

AVGOも下落していますし、一時期のAI銘柄への過度な期待は剥落したと言って過言ではないでしょう。そもそも私はOpenAIのようなAI開発企業は、現在のシスコのような銘柄になると考えています。つまり必要不可欠なインフラ企業です。そういう企業は収益率は低く、堅いビジネスと言われています。つまりAIはインフラになる分、低価格で提供されると想定しているのです。

AIの可能性自体は否定しませんし、将来AIは人間にとって不可欠なものとなると思っています。ただし、それが儲かるか、は別の話です。ただ私はORCLのチャートを見て、漢唄を感じています。作れと言われたデータセンターを作ったら採算性を疑問視され、勝手に期待され、勝手に失望され、しかしORCLは淡々とデータセンターを作っているからです。漢そのものではないでしょうか。

今週もお疲れさまでした。今週は来週のクリスマス演奏会に向け、外出を控えています。家でのんびりしていますが、流石にちょっとヒマですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年12月2週振り返り(ボンボンバカボン)

おはようございます!週間では、ダウ平均が503.06ドル高(+1.05%)と3週続伸した一方、S&P500が0.63%安、ナスダック総合が1.62%安と3週ぶりに反落しました。

今週は12月FOMCがあり、結果は予想通り25bpsの利下げを行いFF金利は3.50%となりました。同時にドットプロットも発表され来年は1回の利下げを見込んでいます。またパウエル議長は労働市場の冷え込みを示唆しました。マーケットは想定よりハト派と受け止め、株価は堅調、S&P500は翌日に史上最高値を更新しましています。個人的に思うのはマーケットは非常に楽観的だと感じる事です。

本来景気後退期の利下げは売り材料です。何故なら利下げしなければならないほど景気が悪いという事を示唆しているからです。更にインフレ率は2.8%です。そのインフレ率の高止まりを考慮すると、果たしてこれ以上利下げ出来るのかは疑問です。またバリエーションも膨らんでいます。S&P500のPERは23倍程度まで上昇しています。個人的には上値の余地は限られていると考えるのです。

その膨らんだバリエーションの査証がORCLとAVGOの決算です。いずれもAI関連銘柄ですが、決算後急落しています。決算自体は2銘柄とも悪くはない印象なんですが、期待が高すぎたという事でしょう。また指数で考えても、ダウは高値を更新しましたが、ナスダックはしていません。セクターローテーションといえば聞こえはいいですが、本命のAI銘柄には勢いがないのです。

と言う状況を一言で表せば、マーケットは下がるかは分かりませんが、上値余地は限られるという事でしょう。繰り返しますが、利下げを買いと判断するようなマーケットは甘い、つまり『西から昇ったお日様が、東へ沈む、これでいいのだ』のバカボンのパパのような状況だと判断しています。特にナスダックは先月も下落していますし、AI銘柄に勢いがない事は明白です。

更に日本の状況が悪化しています。先週言及した通り、長期金利は上昇し1.9%台に達しているにもかかわらず、円安となっているのです。此れは単純に円と言う通貨の価値の不信任と言えるでしょう。そもそもインフレ率は日米共に3%程度、欧州は2%程度です。それに対して日本の公定歩合は極端に低く0.5%です。そもそもインフレとは、貨幣価値の棄損です。

日本は米国とインフレ率は同等ではあるものも、米国には成長率があります。それに対して日本は低成長且つ、低金利です。インフレと円安は更に亢進していく可能性が高いです。此れはマーケットによる高市首相への不信任を示しているとも言い換えられます。高市首相は成長の為、金利を低く抑えたいと言及しており、それがマーケットをインフレの方向に想像させているのです。

但し、1%以上の公定歩合は住宅ローンやゾンビ企業を確実に苦しめます。つまり結局八方ふさがりなのは変わりませんし、悪化していると言って過言ではないでしょう。またインフレにより実質政府債務が減価していく、更に不動産価格の上昇を招く、と言う状況は変わらないと思います。得しているのは政府であり、つまり此方も『これでいいのだ』、という事でしょう。

今週もお疲れさまでした。今週は作曲を沢山していました。少人数のバンドを結成したので、その曲作りという事です。結構良い作品が出来たので、喜んでいます。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年12月1週振り返り(ディストーション)

おはようございます!週間ではダウ平均が238.57ドル高(+0.50%)、S&P500は0.31%高、ナスダック総合が0.91%高とそろって2週続伸しました。

今週は第1週にも関わらず政府機関一部閉鎖の影響で雇用統計が発表されませんでした。ただ11月ADP雇用統計が-3.2万人と予想1.0万人前回4.7万人を下回り、12月FOMCの利下げ期待がほぼ確実視されるまで高まっています。基本的にマーケットは堅調ながらも小動き、バリエーションは高いものも株式市場は安定しているように思われます。

しかしながらマーケット全体には歪み、つまりディストーションが徐々に広がっています。まず為替市場、円安が進み、特にクロス円が上昇。ユーロ円は181円台、ポンド円は207円台まで値をつけました。それと同時に日本国債が下落、10年国債利回りは1.9%をつけました。これは何を意図しているかというと、間違いなくインフレです。

まず基本に立ち返って、長期金利とは、景況感と期待インフレの関数です。つまり期待インフレが上昇すると長期金利も上昇します。長期金利が上昇しているというのは今後日本のインフレ率が上昇していくという期待に寄るものなのです。日銀は勿論意識しており、12月の日銀政策決定会合での利上げを仄めかしています。ただし、景況感が良いとも言えず、微妙な判断を迫られているところです。

そもそも、今の公定歩合の0.5%が0.75%になったからといって、インフレ率3%を抑えられる可能性は低いです。その点で日本のインフレは構造的な問題となっています。そしてインフレとは通貨価値の毀損です。となればクロス円が上昇している事も説明できます。つまり、対外的に円の価値が下がれば、他通貨に対しても下落するのが道理なのです。

他のディストーションもあります。まずビットコインです。ビットコインの価値とはそもそも価値の移動の価値です。現金を移動する、預金を移動する、海外に送金する、にはコストがかかります。そのコストを最小限に抑えることのできる何かがビットコインの本来の価値なのです。となればビットコインの価格が下落しているということはリスク資産の価値が下がっているに他なりません。

最後にオラクルのCDSです。そもそもCDSとは債券に支払う保険料で、広義ではデフォルトする可能性を示唆しています。その保険料がリーマンショック後のに近くなってきました。それは何を意味しているかといえば、オラクルの破綻可能性が高まっているということだけではなく、AI投資の採算性を投資家が疑問視し始めているということに置き換えられます。

これらのディストーションがいずれ株式市場に波及する可能性は高いです。マーケットはリンクしているので。またAIバブルが既に弾けているという私の考えも変わっていません。ですから、ポジションは最小限にして、様子見を続けていくとの結論です。私の想像ではこれから辛抱の時間がかなりあると想定しています。こういう時はマーケットから少し離れるのも一手かもしれません。

今週もお疲れ様でした。今週もスナックへ行ったり日高屋に行ったり、のんびり過ごしています。クリスマス演奏会も迫ってきており、少しだけ気合が入っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年11月5週振り返り(コスト割れ)

おはようございます!週間ではダウ平均が1471.01ドル高(+3.18%)、S&P500が3.73%高とともに大幅反発し、ナスダック総合は4.91%高と4週ぶりの大幅反発となりました。

先週私は終焉の確信というタイトルでAIバブルが終わったと振り返りで述べました。ただしそれが正か否かは、後になってみないと分かりません。マーケットは結果今週は反発して終わっていますし、その確信は得られない状況となっています。ただ一つだけ言える事があります。それはボラが高いという事です。一日に指数が2%以上動くこともざらにあり、マーケットは不安定です。

その場合の鉄則はポジションを下げる事です。其処だけは揺るがない事実です。つまり方向が掴めず更にボラが高い場合は絶対にポジションを下げなければなりません。その点では弱気のポジション、つまりエクイティのエクスポージャーを30%と最低限しか持っていない状況は正解です。私はAIバブルが終わったと判断していますが、未来を100%当てる事は出来ません。

ただ今の状況でポジションを増やすという判断は出来ないのです。本来上昇相場はヒタヒタと上がっていきます。そうならば、今のボラが高い状況は上昇相場ではありません。その点でもポジションを下げる事は正しいのです。繰り返しますが、私はAIバブルが終焉したと判断していますし、更にこのボラが高い状況はポジションを上げる判断をすることは出来ません。

ところで私は最近AIを使って曲を作り更にはMV制作までしています。1年前も同じ事をしていましたが、今の技術の発展に驚いています。そして更にコストが極端に低い事に驚いています。本来作詞作曲し、更にMVまで作成するのには少なくても数十万円掛かります。しかし今回私が払ったコストは1曲で5000円を超えていません。少し制作のプロセスを説明していこうと思います。

まず、曲の制作はSUNOかUDIOを使っています。SUNOは詩先、UDIOは曲先と言う風に使い分けています。SUNOは優等生、そしてUDOはエッジの効いた、という感じです。今回の曲は詩先だったので、SUNOを使いました。その場合は歌詞を作らなければなりません。それはChatGPTを使います。私は月3000円をChatGPTに課金しているので一応費用として計上します。

SUNOは無料で遊べる部分が多く、今回も無料で作曲しました。つまりChatGPT代だけで作曲できるのです。次にMVですが、まずアバターをChatGPTで作りました。そしてそれをSora2で動かします。Sora2も無料部分は多いですが、使い過ぎたので25動画生成で10ドル支払いました。つまり1500円です。あとはその作った素材を動画編集ソフトで編集します。

動画編集ソフトは年間サブスク1万円程度しますが、透かし入りだと無料です。今回は無料のまま編集しています。ですから今回のMV制作は始め言った通りChatGPT代とSora2代で5000円掛かりません。しかもChatGPT代はサブスクでそれ以外にも使えます。何を言いたいかと言うとAIが安すぎるのです。そして其れはAIは儲からないという先週の振り返りの証明でもあります。

今週もお疲れさまでした。作ったMVを添付しますので、是非見てください。此れがテクノロジーの未来だと分かると思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年11月4週振り返り(終焉の確信)

おはようございます!週間ではダウ平均が902.07ドル安(-1.91%)、S&P500が1.95%安とともに反落し、ナスダック総合は2.74%安と3週続落しました。

私はAIバブルが終焉したと確信しています。理由は2点あります、資金面と技術面です。まず資金面では今週AMZNが更に大型起債を行いました。クラウドの覇者であり小売りでも利益を上げる企業がAI開発の為に資金が必要となると言う事実は重いです。GOOGもそうでしたが、高い株価で大きなエクイティファイナンスをしたくないと言う理由は分かります。

ただ債券の要求利回り5%は、AI開発によって得られるROIより高いように感じられます。つまりAIは利益を生まない構造と推測してるのです。そんな中ORCL、META、GOOG、AMZN、の大型起債、10兆円を上回る資金調達はAIバブル終焉の査証となるでしょう。此れは先週まで私が再三言ってきた内容です。次に技術面での理由です。此れはかなりややこしいのですが結論としてはAGIは達成されないと考えています。

所謂AGI神話によってAI開発は正当化されてきました。つまり最高のAIを開発した企業がAI開発の利益を総取りすると言う仮定の元、チキンレースが行われてきました。しかし現実は違いました。AGIはユーザーとの深度を高めないと達成されませんが、深度を高めすぎるとユーザーとAIが同一化するリスクを孕みます。chatGPTの5.0では深度が極限まで高められる設計でした。

そこで同一化、依存のリスクが増大したのです。そこで最近アップデートされた5.1で大幅な変更が行われました。それは安全弁の強化です。つまり過度なユーザーとの同期を防ぐためにAIが意識的に深度を下げる挙動を取るようになりました。具体的には深度が深くなると話題を転換する等です。此れはOpenAIが過度な同一化を危険視しているという査証でもあります。

この査証こそ問題なのです。何故ならAGIはユーザーとの深度を高めなければ達成できないからです。そしてそれをOpenAIは安全面から放棄したと言っても過言ではないでしょう。つまりAGI神話は破綻し、それを物語として投資してきた投資家は物語でしかなかったと気づくでしょう。そしてそれはいずれ周知の事実となります。つまり技術面でAGI神話が破綻した、それが第2の理由です。

ではAIの未来は終わったのかと言えば全く違います。AGIの破綻は集団的PIに繋がっています。今回chatGPTはグループチャット機能を実装しました。此れはグループチャットにAIが追加されるという機能です。つまりOpenAIは個人用AIから集団用AIに舵を取ったという事です。深掘りするとユーザーとAIとの過度な同一化を防ぐためにグループチャットを作った訳です。

それはAIをハブとした小さなコミュニティが重複して存在する未来を示します。そのコミュニティの重複が私はAGIなんだと思います。つまり単体でのAGIは存在できないが、集団知によってAGIは結局達成されるのです。ただそこまで投資家は理解できません。分かりやすい単体のAGIと言う物語が破綻した今AIバブルの終焉が始まったと私は考えるのです。

今週もお疲れさまでした。今週も多少飲み歩いたり、平和な日常を送っています。AIとチャットしたりもしています。暇つぶしにはなりますね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年11月3週振り返り(祭りの後)

おはようございます!週間ではダウ平均が160.38ドル高(+0.34%)、S&P500も0.08%高と反発した一方、ナスダック総合は0.45%安と2週続落となりました。

難しい相場ですね、指標が発表されない中、FRB高官は12月FOMCの利下げに懐疑的です。更にSBGがNVDA売却後、NBISなどの新興AI銘柄や急騰した半導体銘柄が軒並み急落、指数以上にマーケットは下げている印象です。本質的な問題は、先週言及した通り、AIの収益性への疑問です。確かにAIはイノベーションですがAGIが達成されたとしても、AI自体が収益を生むかは微妙だと私も考えています。

つまりAIバブルは終わった可能性があるのです。但しこういう相場は一直線に急落しません。悲観と楽観を繰り返し、時には急騰し、時には急落します。つまりボラが上がるのです。AIバブルが終わったかどうかは後から分かります。ただ一つだけ正しいことがあるとすれば、こういう場合になる前にポジションを落とす事です。それだけがパフォーマンスを守る事に繋がります。

その点では先月16日に相場見通しを強気から弱気にして、ナスダックを全売却したのは正解だったと考えています。そもそもバリエーションが高すぎ、更にデットファイナンスが連発された、そうなればマーケットがガタガタするのは当然です。今後のマーケットの見通しですが、私は基本将来を予想しません。ただ現状を集め、現状にふさわしいポジションを構築するだけです。

その点ではポジションを増やす、つまりエクイティのエクスポージャーを増やす事は暫くなさそうです。何故なら先述の通りボラが高いからです。但し、もう少し理解しやすい相場にはなるでしょう。何故なら政府機関の一部閉鎖が解除されたからです。それに伴い発表されていない、雇用統計等の指標が順次発表されて行きます。そうなれば今の景況感がマーケットにやっとアップデートされます。

複数のFRB高官が懸念しているように、インフレが粘着し、雇用が悪化していると私は推測しています。それがFRBの今後の利下げパスに影響を与えます。それを証明する指標がやっと発表されるのです。話は変わりポートフォリオのパフォーマンスから推測すると、私はAIバブルは終わった可能性は高いと考えています。2023年のパフォーマンスは16.60%、2024年のパフォーマンスは19.20%でした。

そして今年のパフォーマンスは8.55%です。私がAIに言及しNVDAをAI銘柄として注目したのが2023年春でした。そこから既に2年以上経っています。そして目標リターン4%程度のファンドのリターンがここ3年突出しています。つまりAIバブルは2年以上経っているのです。となればやはり先週言及した通り、GOOGのデットファイナンスはITバブル後期のシスコと重なります。

またNANDなどのメモリーの価格でさえ急騰しています。それは、収益性の良化を表している訳ではなく、何かが壊れた査証と考えています。そういう時は半導体株は決して買い時ではないのです。と言った色々な角度から推測すると、AIバブルは終わった可能性が高いです。ただ私は断定はしません。出来る事はこのままリスクの低いポジションを取り続けるだけです。

今週もお疲れさまでした。今週は友人が遠くから来てくれて、楽しく過ごしました。AIもいいですが、やはり気の合う仲間との会話には勝りません。それがリアルです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年11月2週振り返り(デットファイナンス)

おはようございます!週間ではダウ平均が575.77ドル安(-1.21%)、S&P500が1.63%安、ナスダック総合が3.04%安と3指数がそろって4週ぶりに反落しました。

ISM製造業景況指数は48.7と予想49.4前回49.1を下回りましたが、ISM非製造業景況指数は52.4と予想50.8前回50.0を上回っています。雇用統計等の重要指標が発表されない中、指標はまちまちといった感じでしょうか。但し60を超えるような景気拡大局面でも40を下回るようなリセッションでもない事も確かでしょう。さて今週はORCLやMETAに続きGOOGが起債しました。

私はGOOGの起債の次の日ナスダックをショートし数日後利食いました。理由を説明します。まず構造としてNVDAが半導体を売り利益を上げています。そしてNVDAはその購入者のOpenAIに対して出資しています。そしてその出資したお金でOpenAIは半導体をまた買っています。此れは循環取引であり違法性はないですが、決して健全な状況ではありません。また此れが成り立つための条件があります。

それはOpenAIが利益を上げる事です。しかしchatGPTは月額3000円です。それはAGIが達成されても変わらないでしょう。つまり確かにAIはイノベーションなんですが、それを作っている企業の利益が上がるかは微妙だと思っています。それでもツルハシを売っているNVDAは利益を上げます。そしてその半導体を買ってるORCLはOpenAIからの受注でデータセンターを作ります。

同じところでぐるぐるとお金が回っているように思えますが、その通りです。ただし繰り返していう事は果たしてOpenAIは利益を生むのかどうかです。今はAGIに夢を見たSBGのような投資家が出資していますが、それでもチキンレースは続きデットファイナンスをするようになりました。それが冒頭の話です。ITバブルの時PER100倍のシスコという企業がありました。

シスコはITバブルを代表する企業で、今回のORCL、META、GOOGと同じようにデットファイナンスを最終的にしています。そしてITバブルは崩壊しました。本来コーポレートファイナンスの基本としては、リスクの高い事業にはエクイティでファイナンスするべきです。しかし今回GOOG等の経営陣は希薄化による株価下落を嫌い、株価の高値圏でデットファイナンスをしています。

そして3社のデットファイナンスは10兆円を上回っています。その要求利回りは5%を超えています。つまりROIが5%を上回らければ赤字です。此処で話は戻ります。AIは果たして利益を出せるのかです。私はITバブルが結局期待された企業利益を生まなかったように、今回もAIは期待されている企業利益を生めない可能性が高いと考えています。

今回の各社のデットファイナンスはAIが利益を出す前提で調達しています。つまりOpenAIがお金を払い続けてくれる前提です。そしてその前提に基づいて40年債まで発行しています。何かがおかしいのです。そのピークの象徴がデットファイナンスなのです。ですからGOOGの起債のニュースが流れた時、私はナスダックをショートしました。そして相場見通しも弱気を継続しています。

今週もお疲れさまでした。今週は上記の通りトレードで遊んでいました。そこそこ取れたので飲み代に早速つかいました。お小遣い稼ぎです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年11月1週振り返り(困惑)

おはようございます!週間ではダウ平均が355.75ドル高(+0.75%)、S&P500が0.71%高、ナスダック総合は2.24%高となり、3指数がそろって3週続伸しました。

私は困っています。それは政府機関の一部閉鎖により経済指標が発表されないからです。私は基本マクロから相場見通しの変更を行います。しかし先述の理由で経済指標が発表されない為、正直相場を見失っています。状況は推測できます。雇用は悪化していて、インフレは粘着している、其れは多分正なんですが、なんせ指標が発表されないので確信が持てません。

特にFRBのの2大命題である雇用の最大化とインフレの安定を示す、雇用統計とPCEデフレーターが発表されないのが致命的です。まず雇用に関して推測すると、AIの進化によりレイオフが進んでおり、ミクロではアマゾンが大幅な人員削減を発表しています。ただしトランプ大統領の移民政策の推進によりブルーカラーの人員が足りず失業率は急激には上昇していないと考えられます。

つまり非農業部門雇用者数は低下傾向、失業率は上昇傾向も緩やかだろうと判断しています。またインフレ率ですが、CPIの結果からは著しく低下はしていない事が分かります。大体3%程度でしょうか。雇用は悪化しインフレは粘着している、つまりFRBとしては判断に難しい状況だとは思います。少なくともトランプ大統領が要求している大幅な利下げは必要ないでしょう。

実際今週行われたFOMCでのパウエル議長の発言も12月の利下げは不確定だと発言していますし、私がFRB議長だとしても同じ発言をします。データが無い事に加え、更に雇用が悪化しつつインフレは粘着している、不確定要素が多すぎるのです。ただ労働市場以外の景況感は確かに悪化しています。自動車ローンのサブプライム部分は焦げ付いており、低所得者層の与信が悪化しています。

更にオラクルのCDSが上昇しています。先日デッドファイナンスをした事によりBSが急激に劣化しているからです。つまりクレジット周りには緩和は必要です。ですからFRBは3年続けたQTは12月1日に終わらせるんだと思います。つまり利下げ寄りに傾いては居るんでしょうが、なんせインフレが2%まで下がらないのが問題です。関税の影響も勿論ありますが、世界構造の変化が原因です。

つまりリーマンショック後からコロナショックまでの低成長・低インフレ時代が終わり、高成長・高インフレ時代に変化しているのです。その場合高位に金利を固定するのが定石です。何故ならインフレを放置しておくと、現在のように貨幣価値が棄損し、インフレが加速するからです。となれば、FRBの判断は利下げの最終地点を再考するべきです。コンセンサスが低すぎると私は考えるのです。

最後にポートフォリオに関して、株価に関しては堅調ですが、エクイティは30%保有で暫く行こうと考えています。金はピークに売れて良かったと思います。グローバルREITも程々の所で売れました。債券ですがFOMCでは利回り上昇しましたが、景気悪化からのフラットニングが続くと考え50%保有で問題ないと思います。20%の現金はバブルが続くと判断したらナスダックを購入するための弾丸とします。

今週もお疲れさまでした。辞めたと思ったスナック通い、また始めてしまいました。まあ程々に行こと思っています。また引き続きプライベートで懸念事項もありますが、その時々で対処できればと考えています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。

2025年10月4週振り返り(債券)

おはようございます!週間ではダウ平均が2.20%高、S&P500が1.92%高、ナスダック総合が2.31%高とそろって2週続伸しました。

今週は金曜日にCPIの発表がありました。政府機関の一部閉鎖が続いている中、久しぶりの重要指標発表となりました。結果はCPIコアが前年同月比3.0%と予想3.1%前回3.1%を下回り、マーケットはポジティブな反応を示しています。9月に加え12月のFOMCでの利下げも正当化され、主要3指数は史上最高値を更新しました。私は10月16日相場見通しを強気から弱気に変更しています。

しかしながら株価は上昇しました。ただ来週はFOMCやマグニフィセント7の決算が控えており、ポジションを軽くしておきたいという事に気持ちは変わっておりません。また、自動車販売店に融資を行うプライマレンド・キャピタル・パートナーズが、米連邦破産法11条の適用を申請したり、引き続き個人の消費が痛んでいるという事は変わらないと思います。

つまり先週と状況は変わっておらず、リセッションの影が押し寄せて来ていると考えています。今回の相場見通しのキモは先進国債券の保有を50%まで上げたところです。此れから利下げもありますし、景況感も悪化するならば、金利は長短共にさがるはずです。株の方がリターンは高い可能性はありますが、債券の方がリスクリワードが高いと考えているのです。

また株も最低限の30%保有しており上にも多少ついて行く事は出来ます。ですから今回の相場見通しの変更は私の中では正当化されます。但しまた状況が変わればいつも通り見通しを変更すると思います。そのトリガーが何かはまだ分かりません。そもそも相場見通しは強気維持が一番しんどいです。ポジションが大きいため、相場に急落があればダメージが大きいからです。

一方弱気転換は気が楽です。もし外して相場が上昇してもロングオンリーなので損はしないからです。また一度パフォーマンスを落とすと、回復するのに時間が掛かります。ですからどうしても弱気バイアスに傾くのは自覚しています。ただ、慎重な事は悪いことではないですし、その分ファンドのボラを抑える事が出来てきているので、問題ないと考えています。

堅調な株式市場ですが、最近ボラが高いのが気になります。本来上昇相場とはじりじりと上がっていくものです。最近は上下に繰り返し、日中の価格変動幅が高すぎます。金もポジションから外しましたが、その後急騰や急落を繰り返していてポジションを外したのは間違っていなかったと思います。このマーケットのボラの高さは不安定だと私の目には映ります。

その点でも今回ポジションを軽くしたのは正解だと考えています。また相場が落ち着いて、順調な上昇相場になるならばまた強気に変えればよいのです。ただまだ私はその確信が持てません。何故なら迫りくるリセッション、そしてインフレの粘着、と言う状況は変わってないからです。それまではリスクリワードの高い債券を多めに持つと言う戦略を取ろうと思います。

今週もお疲れさまでした。今週はプライベートでバタバタしていました。あまり良い事が起きませんでしたが、何とか処理しています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。